
繁田先生は、認知症の人の精神療法と言う専門分野で大学の教授になったはじめての方です。
それまでの常識として、認知症になったら何もわからなくなるので、精神療法は無駄であると言うのが医学会の一般常識でした。
それにもかかわらず、認知症の人に精神療法を行う精神科医は何人かいられましたが、大学の教授としてこの専門分野で認められたのは繁田先生が初めてです。
繁田先生のおかげで認知症の人に対する精神療法の意義が明らかにされたからだと思います。
繁田先生は私が所属する学術団体、認知症ケア学会の会長もなさっておられ、精力的に認知症の人たちが住み慣れた社会の中で生きる支援とは何かを常に模索されておられます。
そのような先生が所沢に来られて講演をしてくださると言うのは大変貴重な機会であると思います。


